2012年4月18日水曜日

色が与える感情…

作品を作る時、配色(紙の色)は重要ですね。作品の造形やデザインと並んで大きなファクターです。最近作った2つの薔薇作品も花が生き生きと見える作品に仕上げようと配色もいろいろ考えました。これまでの作品でも同様に配色がポイントになっているもの、たくさんありましたね…例えばカラフル魚くんなど…。

色相環(写真)はみなさん見たことありますね。色、色相を移り変る連続的なものとし円にして並べたものです。円の反対側にある関係を補色と呼びます。レッドとグリーンは円上で一番遠い位置関係にある補色。この両方を取り出して並べた時(補色の組合せ)目立ちますが派手でギラギラした感覚、アンバランス、警戒をあおる印象を一般的に持つとされています。赤い薔薇の場合、緑の葉は色相環でもろに補色の関係になります。ですから作品つくりの紙の色決めはいつもより慎重で微妙なものになります。単純に持っている赤、緑の紙ではいけません。
先日、赤い薔薇でまとめたひとつ目の作品は、薔薇の周りをアイボリーやホワイトの植物や葉で、あえて表現をまとめ、この補色のネガティブな性格を最初から避けました。第一印象の色的に難しいバランス挑戦を避けた…ということです。ふたつ目のイエローやピンクの薔薇作品は、花に対し植物、葉(グリーン)の色が色相環的にも遠い関係にならないことで、神経質な色彩効果に悩むことなく、まとめられた…と言えるものですね。

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